不育症→緊急帝王切開の出産体験記
抗リン脂質抗体症候群で不育症の疑いがあり、
出産まで低用量アスピリン・ヘパリン併用療法で治療を続けました。
ヘパリンを自己注射するヘパリン療法では
副作用として血小板の減少があります。
血小板が減少すると血が止まりにくくなるため、
出産時に危険が伴います。
私の通っていた病院では、
血小板の数値が8万以上あれば帝王切開は可能だと聞きました。
出産前の血液検査では血小板は10万8000、
正常値に比べれば少なめですが問題のない数値でした。
この時点ではまさか帝王切開になるとは
思ってもいませんでしたが…(・∀・;)
日時 | 状況 |
2011年11月15日 23時頃 |
自宅で陣痛を感じる。 横になると激痛なので座ったまま一睡もせず朝を迎える。 |
2011年11月16日 6時頃 |
里帰り出産のため主人はおらず、出勤前の父に送ってもらって病院へ。 |
2011年11月16日 12時頃 |
陣痛が軽くなる。 内診してもらい、陣痛が一時的に遠のいているものの出産は近いのでそのまま病院にいてくださいと言われる。 |
2011年11月16日 15時頃 |
本格的に陣痛再開。あたりまえだけど、痛い。 |
2011年11月16日 17時頃 |
破水。他に出産予定の妊婦さんがいなかったのか、早々と分娩室に入る。 母も私に付き合って昨日一睡もしておらず、母は一旦家に帰る |
2011年11月16日 20時頃 |
17時頃分娩室に入ったものの助産師さんはめったに見に来なくて、分娩室に一人・・・。 子宮口が開かない。陣痛は強い。 少ししたら主人と母が来てくれた。 |
2011年11月16日 23時頃 |
子宮口が1時間に1cmも開かない。 強い陣痛がきているので陣痛促進剤やバルーンは意味がないとのこと。 |
2011年11月17日 2時頃 |
やっと子宮口が8cmに。 |
2011年11月17日 4時頃 |
子宮口が8cmのまま、全く開かなくなった。 助産師さんの「順調ですよ~」の励ましに内心「どこがだよ!!!」とイライラする(笑) |
2011年11月17日 6時頃 |
やっとお医者さん登場。 子宮口に手をつっこんで左右に広げる・・・地獄の痛さ( ;∀;)。。 それでも子宮口は開かない。 子宮口が10cm開くまでは力んではだめとのこと・・・ |
2011年11月17日 7時頃 |
子宮口は8cmのまま。 お医者さんから「9時になっても子宮口が10cmまで開かなかったら帝王切開しましょうと」の言葉。 あの時は「今すぐ帝王切開を!!」と思った…(そして後から後悔) |
2011年11月17日 9時頃 |
子宮口は8cmのまま。 緊急帝王切開をすることになった。 |
2011年11月17日 9時27分 |
帝王切開により第1子が産まれる!! |
予定ではなく緊急帝王切開だったため、
MAX陣痛の真っ最中に色々な書類へのサインを求められました…
「おそらく何が起こっても病院は責任とりませんよ、承諾しますか?」
と言うような書類だったのでしょう・・・
陣痛マックスの最中、内容なんてどうでもよくて
必死の思いでサインをしました。
総合病院だったので「麻酔科の○○です」「△△科の▼▼です」って
色々な人が挨拶をしに来てくれましたが、
陣痛中なので本当に勘弁してほしかったです(´ε`;)
まぁしょうがないんですが・・・
2011年11月17日朝7時、主人や私の母は病院の先生から
帝王切開によるリスクを説明してもらっていたようです。
不育症でヘパリン治療をしていたということで
リスクがあると言う説明を受けて、
主人も母もとても心配したと後から聞かされました
(心配かけてごめんなさい)。
結果的には血が止まらないこともなく、
私の赤ちゃんは無事産まれて来てくれました!
11月15日の夜は自宅での軽い陣痛、
11月16日の夜は分娩台の上でMAX陣痛に苦しみ、
丸2日寝れていなかった私は赤ちゃんの泣き声を聞いて安心し、
そのまま深く深く眠りました。
そこから記憶がありません…。
私が寝ている間に義母も訪ねて来てくれたみたいですが
ぐっすり寝ていたため全く気付かず…(^^;
目が覚めたのは11月17日の夜だったと思います。
その時赤ちゃんは保育器の中^^
帝王切開の後は痛みで寝れないことが多いそうですが
そんなことも全くありませんでした。
もちろん痛みはありましたが、陣痛を経験した後だったので
「チャ~ラ~ヘッチャラ~♪」と歌いだしてしまいそうなくらい、
帝王切開後の痛みは気になりませんでした(。-∀-)
陣痛に比べれば、楽勝でした。
出産は何が起きるかわかりません。
帝王切開するつもりなんて全くなかったので、
「自然に産みたい!」なんてこだわりもなく…と言うか、
自然に産む以外考えていませんでした。
陣痛の最中は痛くて何も考えられず帝王切開に決まった時は
「やっとこの痛みから解放される!!」という喜びしかありませんでした。
でも、出産後数日経った時、
「自然に産みたかったな…」
なんて気持ちが出てきて落ち込みました…
助産師さんに
「もう少しがんばったら自然に産めたかもしれないですか?」
と質問したところ、
『お医者さんは本当に必要な時しか帝王切開はしませんよ。
妊婦さんで陣痛中に痛みに耐えられず
帝王切開にしてください!って言う方多いんです。
でもそういう場合、絶対帝王切開なんてしません。
お医者さんが帝王切開にしたのには
ちゃんと理由があるから、大丈夫ですよ^^
赤ちゃんの頭が少し大きかったようなので、
下に降りてこれなかったのでしょうね。
赤ちゃんが降りてこないと子宮口も開かないんですよ』
と説明してくれました。
この助産師さんの言葉でなんだかスーッと
胸のつかえがなくなりました☆
確かにわが子の頭のサイズはとても大きく、
赤ちゃんの頭が大きくて予定帝王切開になった友達の子と同じサイズ。
まぁそれはそれで、なぜ私は最初から
予定帝王切開じゃなかったのかとちょっと思いましたが、
骨盤のサイズも違えば人それぞれ状況も違います。
お産は本当に十人十色ですね!
何はともあれ、私の元に無事に産まれてきてくれて
感謝の気持ちでいっぱいです☆