軟産道強靭による緊急帝王切開
軟産道強靭(なんさんどうきょうじん)とは
十分な陣痛があるのに子宮口が開かず、
赤ちゃんが下がってこれず分娩の進行が妨げられる状態のことです。
あらかじめ予測することは不可能なので、
どうしても子宮口が開かない場合緊急帝王切開になります。
私が緊急帝王切開になった理由はこの軟産道強靭によるものでした。
自然分娩だと思い込んでいた私は帝王切開に関する知識ゼロ。
陣痛の中、次々に人がやってきて「ここにサインしてください」やら
「麻酔科の○○です」の自己紹介やら・・・
何が何だかわかりませんでした。
赤ちゃんの心拍が弱まり緊急帝王切開になる場合などより、
妊婦本人に自然分娩か帝王切開かの選択の余地があるような気がします。
「絶対に自然分娩したい!」 なのか、
「赤ちゃんが無事に産まれてきてくれるなら産み方に特にこだわりはない」 なのか、
「赤ちゃんが無事に産まれることが第一だからお医者さんの指示に従う」 なのか・・・
事前にちゃんと考えておけばよかったと思いました。
陣痛中に「帝王切開にします」と言われても、
考える余裕はなく、「はい」と返事するのが精いっぱい。
出産後「自然分娩したかったな・・・」と言う思いも出てきました。
また、帝王切開のリスクについてもある程度知っておく必要があります。
私の場合不育症の治療でヘパリン注射をしていました。
ヘパリン注射の副作用で血小板が減少していると、血が止まりにくくなります。
もちろん帝王切開できる範囲の数値かどうかは
お医者さんが把握してくれているはずですが、
不育症でヘパリン注射をしている人は血小板の数値に気をつけましょう。
また、帝王切開ではお腹を縦に切る場合と横に切る場合があるようです
縦に切った場合は水着(ビギニ)を着ると傷跡が丸見えですが、
横に切った場合は隠すことも可能だと思います。
事前に指定できるのかはわかりませんが、
こだわりのある方は緊急帝王切開になった場合に備えて、
お医者さんに確認しておいた方がいいでしょう。
私の場合は縦に切られていましたが、お腹を出す予定も、
ビギニを着る予定もないので特に問題ありません(笑)
帝王切開後はもちろん痛みがあります。
痛みで寝れない場合もあるようです。
私の場合、タイミング悪く風邪で咳が出ていたので、
咳をするたびに傷口が痛みました。
授乳時に飲んでも問題ない痛み止めを処方してもらい、
強い痛みは帝王切開から3日以内には消えていました。
私の場合、強い陣痛も経験していたので陣痛に比べれば
産後の傷口の痛みはほとんど気になりませんでした。
帝王切開には帝王切開のつらさがありますが、
自然分娩には自然分娩の大変さがあります。
どちらにしても出産は大変ですね^^