原因不明の不育症でヘパリン治療は有効?
不育症の血液検査の結果、数値がグレーゾーンだった私。
抗リン脂質抗体症候群の疑いもあるとのことで
ヘパリン注射を続け、出産することができました!
「抗リン脂質抗体症候群の疑い」
抗リン脂質抗体症候群かもしれないし、そうじゃないかもしれない。
原因不明の不育症とも言えるかもしれません。
抗リン脂質抗体症候群の治療で使われるヘパリン注射ですが、
原因不明の不育症の治療にも使われます。
平成20~22年度の厚生労働省不育症研究班の調査によると、
日本での不育症の原因では
抗リン脂質抗体症候群が最も多いようです。
その抗リン脂質抗体症候群の治療に使われるのがヘパリン注射です。
なので、もし1回の血液検査で抗リン脂質抗体症候群ではないと診断され、
原因不明の不育症と言われていても
ヘパリン注射による治療が有効である可能性はあると思います。
実際のところは個人差があるのでやってみないとわかりません・・・。
でも、妊娠、出産を望んでいて、
お医者さんからヘパリン治療をすすめられているなら、
試してみる価値は大いにあると思います!
私は2度の化学流産を経験後、不育症検査をして、
小児用バファリンを服用し始め、ヘパリン自己注射をして
2011年11月に元気な赤ちゃんを出産することができました。
1度目の化学流産は2009年8月、2度目の化学流産は2010年12月。
3度流産したら不育症を疑って検査を勧められるそうですが、
最近は高齢化の問題もあり
2度流産したら不育症の検査をすすめられることもあるようです。
そもそも化学流産は流産にはカウントされないので、
私は不育症の検査をする意味があるのかどうかも謎でした。
不育症の検査もすすめられたわけではなく、
不育症の検査があり、まだ検査をするには早いけれど、
希望されるなら検査することも可能ですよ、と言った説明を受けました。
子供をほしいと思ってから約1年半が経ち、
当時の私は藁にもすがる思いで不育症の検査をすることに決めました!
その結果、1回目の不育症血液検査で
「抗フォスファチジルセリンIgG抗体」の数値が「1.0」。
基準値は「1.0未満」なのでギリギリ×ってことになります。
グレーゾーンです。
この数値が悪いと抗リン脂質抗体症候群と診断され、
小児用バファリンを飲んだりヘパリン注射を行ったりして治療が行われます。
私の数値はとても微妙な数値。
そもそも、化学流産は流産にカウントされないから
不育症の検査をしたこと自体がちょっとフライングだったのかもしれません。
ですが血液検査の結果が出た以上無視するわけにもいかないです。
「抗リン脂質抗体症候群かもしれない」ということで
治療を受けることになりました。
私がひっかかった「抗フォスファチジルセリンIgG抗体」と言うのは
抗リン脂質抗体症候群の血液検査項目の中でも
比較的重要ではない(?)項目だと言われました。
この項目の数値が悪かったからと言って
必ず抗リン脂質抗体症候群というわけではないという説明でした。
私は結局「原因不明の不育症」という部類だったのだと思います。
でも小児用バファリンの服用とヘパリン自己注射を続け、
2011年11月に無事男の子が産まれました☆
2人目を希望している今、2人目も不育症の治療を受けたほうがいいのか、
受けなくてもいいのか、悩んでいます。
「できればヘパリン注射したくないな~、痛いし・・・(^^;)」
って言うのが本音です。
でもそんな風に思っていた時、
「あなたの場合、不育症なのかそうじゃないのかははっきりはわかりません。
でも、小児用バファリンを飲んでいなかった2回は
連続して化学流産という結果になってしまい、
小児用バファリンを飲んでヘパリン注射もした今回は
無事出産することができた。
これはまぎれもない事実ですよ^^」
とお医者さんに言われたんです。
「あ・・・ほんとだ!!!」と妙に納得してしまいました・・・。
事実が物語っている気がしました。
原因不明の不育症でヘパリン注射の治療をして、
意味があるのかないのかは結果論ではないかなぁと思います。
やってみないとわからない、と言うことです。
ヘパリン注射は高額なので悩む方も多いかもしれません。
でも2012年上旬ころから保険適用になりましたね!
私が治療していた頃は保険適用外だったのでとてもうらやましいです☆
原因不明の不育症の場合、治療方針も定まらず不安な日々が続くと思きます。
どの治療方法が有効か、結局やってみないとわかりません。
まずはつぶせる原因からひとつひとつつぶしていくような気もちで、
私ならできることにはなんでもチャレンジします。
とは言え、心配なのは副作用。
ヘパリン注射で副作用があるとしたら
出血した時に血がとまりにくくなることだと説明を受けました。
なので定期的に血液検査をして血小板の数値が下がっていないかを確認しながら
治療を勧めることになります。
私は血小板の数値が一時期下がったものの、大丈夫でした。
私は出産時、緊急帝王切開になってしまったので、
主人や私の母は出血が多いんじゃないかとそれはそれは心配だったそうです。
当の本人の私は陣痛でそんな心配してる余裕はなかったです(笑)
原因不明でヘパリン治療をする場合、
効果の有無、金銭的なこと、副作用のこと、色々心配ですよね。
お医者さんに聞きたくても診察時限られた時間の中で
「あれ聞き忘れた!」
「これも聞きたかったんだった!!」
なんてことがしょっちゅうありました。
“ちょっと参考程度に”だけでも私の体験記がお役に立てたら嬉しいです。
最終的には、ご家族、主治医のお医者様とよく話し合って
ご自身が納得できる方法ですすめてくださいね!