つわりは気分の問題?!
「働いていた方がつわりが楽になるし気にならないよ」
私はつわり中、この言葉で何度傷ついたかわかりません(´・ω・`)
言った人も悪気はないのでしょう。
ただ、この言葉を言われると
「働いてないからつわりが気になるんだ」
「つわりは気にしなければ症状が楽になる」
「気にしてるからつわりが重く感じる」
・・・つまり「つわりは気分の問題」「つわりは気のもちよう」
と言われているような気になるんです。
私からすれば、それはつわりが軽い人の話。
寝たきりでいても気分が沈むので、
久々に母と一緒にデパートに出かけた時もデパートのトイレで吐き、
友人宅に遊びに行った時も友人宅で吐き、
どこへ行っても嘔吐がおさまることはありませんでした。
それでも、確かに一人でいるよりは
出かけていたり人といる方が気がまぎれることはあります。
でもそれはあくまで気がまぎれるだけであって、
つわりによる嘔吐や気持ち悪さがなくなるわけではありません。
つわり中につわりのつらさをわかってもらえないことは更に辛さに拍車をかけます。
特にお子さんを出産したことがあるつわり経験者の方は、
ご自身のつわりが軽かった場合、
「私も気持ち悪かったけど、寝込むほどじゃなかったし、
気持ちのもちようなのでは?」なんて考えがちです。
でも、それはあくまで軽いつわりの場合。
つわりのひどさは人それぞれ。
つわりがひどい人は何をしてもつわりの大変さから逃れられない時期がある。
そのことを周りの方が理解してくれると、
つわり中の本人はとてもうれしいのです。
どうか旦那さま、家族・友人の皆さん、
つわりの辛さを理解するところからお願いしますm(_ _)m
ある有名雑誌に
「人によってつわりの重症度が違うのは、感受性や性格宿により感じ方が違うから」
「同じ痛みでも人によっては我慢できるし、人によっては我慢できない」
「出ているホルモンは同じ(だからつわりのつらさも同じはずと言うニュアンス)」
と書かれていたことに私は本当に驚きました・・・
これを書いたのはきっと重いつわりを経験したことのない人でしょうね。
これを書いた人がそう感じるのはしょうがないとして、
有名雑誌にこんな文言を載せられては、世間の誤解をまねきます。
また、出産時の痛みに対する不安、育児に対する不安、
様々な不安がつわりを重くするんじゃないかという話も聞きます。
これも、結局は「つわりは気分の問題」「つわりは気のもちよう」と言いたいのでしょう。
つわりの時は、つわりのことで精いっぱいで、
出産時の痛みや育児に対する不安についてなんて
考える余裕もありません。
少なくとも私はそんなこと考えたこともありませんでしたが、
つわりによる嘔吐と頭痛に悩まされ続けました。
人は、自分の経験をものさしにしてまわりで起こる物事をとらえます。
だから、つわりの経験のない人、つわりが軽かった人は
「つわりが重い人は本人に原因があるのでは?」と考えがち。
でもつわりは決して気分の問題なんかではない。
つわりの原因ははっきりとは解明されていませんが
今一番有力なのは子宮内のhcg(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)と言うホルモンの影響で
つわりが起こると言う説です。
ホルモンの量は人それぞれ。
ホルモンの量なんて、自分で調節不可能です。
つわりの原因がそれ以外だったとしても、身体の奥深く、
自分ではどうしようもないところで起こっていることなんです。
つわりへ理解のない人からの心ない言葉に傷つくこともあると思います。
でも、金八先生じゃないけれど(金八世代でもないけれど)、
「人は悲しみが多いほど人には優しくできるのだから~♪」
つわりでつらい経験をした人は、出産後、
つわりでつらい思いをしてる人に優しくしてあげられるはず。
遠い未来、息子のお嫁さんがつわりで苦しんでても
「気のもちようよ」なんて言わないはず(笑)
つわりに理解のない人からの心ない言葉はスルーして、
つわりを乗り越えて元気な赤ちゃんを産みましょうね^^